2021年7月4日日曜日

エゼキエル書2:1-7   コリントの信徒への手紙Ⅱ 12:2-10   マルコによる福音書6:1-6)

  


自分に都合が悪くても。   


     エゼキエル書2:1-7

  コリントの信徒への手紙Ⅱ 12:2-10

  マルコによる福音書6:1-6)


人々は、イエス様の情報につまづきました。イエス様が大工であり、自分たちの地元の出身だ、と言う情報が、イエス様の教えと奇跡の素晴らしさから、人々を引き離しました。でも、本当の原因は、情報ではなく、人々の心でした。もともとよく知っているイエス様を見下げる気持ちが、事実を知る妨げとなったのです。私たちは、情報に囲まれて生活しています。情報に惑わされることも、少なくありません。私たちはその中で、自分の都合の良い情報だけに耳を傾けてしまいがちです。自分に都合の悪い情報は、たとえそれが大切な事実であっても、受け入れようとしないことが多くあるように思います。

 たとえ自分にとって都合の悪いことでも、それが事実なら、きちんと向き合い、受け入れなければなりません。イエス様にとって、十字架は、最も受け入れがたいものでした。けれども、十字架の後には復活があったのです。事実に向き合う中に、神様の救いの道が備えられていることでしょう。

 しっかりと事実に目を向けるには、どうしたら良いでしょうか。聖書に記されています。イエス様は「人々の不信仰に驚かれた。」不信仰は私たちを事実から遠ざけます。信仰が私たちを事実に近づけます。神様の前に謙虚であること。お金や権力よりも、正義、平和、愛の方が尊いこと、自分の欲望よりもみんなの幸せを大切にすること、そのような信仰の歩みが、私たちに真理の目と耳を開かせてくれるのです。信仰の道を歩みましょう。




京都聖マリア教会


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