イエス様に会いに行く。
ゼカリヤ書14:4-9
テサロニケの信徒への手紙Ⅰ 3:9-13
ルカによる福音書21:25-31
福音書の冒頭に、天変地異の出来事が記されています。けれども、同時に次のように記されています。「あなた方の解放の時が近い。」「神の国が近づいている。」聖書は、苦しみや困難のただ中に、神様の救いがあることを教えてくれています。そして、この二つの間に、大変重要なことが記されています。「そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。」私達の苦難のただ中に、イエス様が来てくださるのです。だからこそ、私達の苦しみは、神様の救いへと変えられていくのです。
東日本大震災の時、私は福島県でボランティア活動を行うことができました。それは私にとって、有難いことでした。この活動は、私にとって、単に「人様の役に立つ」と言うだけではなく、「イエス様に会いに行く」ものでした。イエス様は、世界の苦しみのただ中におられる。イエス様は今、被災された方々と共におられる。だから、ボランティア活動を通して、少しでも被災された方々と共に歩もうとする時、私はイエス様と新たに出会うことができるんだ、という確信が私にはありました。この確信はやはり間違っておらず、大きな恵みの内に、活動を行うことができました。
苦難のただ中に、神様の救いがあります。イエス様の十字架のただ中に、復活の救いがあります。そして、苦難のただ中に、イエス様がおられます。私たちは困難なものであっても自分の課題と向き合うときに、イエス様に新たに出会うことができます。イエス様と共に歩んでゆきましょう。