2022年2月27日日曜日

十字架では終わらない。  出エジプト記34:29-35   コリントの信徒への手紙1 12:27-13:13   ルカによる福音書9:28-36

  イエス様とモーセとエリヤが、神様の栄光に包まれて、話し合っています。話し合っている内容は、「イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最後」、つまり、十字架についてです。彼らの姿は、神様の栄光と十字架が、結びついている、ということを私たちに教えてくれます。その教えは後に成就しました。イエス様は十字架の後に復活され、神様の栄光を現されたのです。

 私たちの苦難は、神様の救いと結びついています。私たちの苦しみは、苦しみでは終わりません。苦しみの後には、必ず救いがあります。そのことは、多くの人々の経験談の中にも示されています。信頼できる真理のようです。そのことを思いながら、自分のことを振り返ってみました。私はそのような経験を、思い出せませんでした。呑気に過ごしてきた私は、激しい苦しみも、劇的な救いも、思い出すことができません。けれども、私もそれなりに苦しい経験をしてきました。ではその苦しみはどうなったかと言うと、時間の流れの中で、徐々に癒されていったようです。つまりは、「日にち薬」のようです。

 私たちの苦難を癒す救いは、「日にち薬」のような穏やかなものも含むのかもしれません。苦しみを徐々に癒す、日々の生活の積み重ねの中に、神様の救いがあるのかもしれません。

 十字架の後には復活がある、苦しみの後には救いがある、そのことを覚え、希望をもって、愛の道を歩みたいと思います。