2022年8月28日日曜日

  シラ書10:12-18   ヘブライ人への手紙13:1-8   ルカによる福音書14:1、7-14


 できる事からできない事へ。 

   シラ書10:12-18

  ヘブライ人への手紙13:1-8

  ルカによる福音書14:1、7-14


 「招待を受けたら、むしろ末席に行って座りなさい。」この教えは分かりやすく、役に立ちそうです。すぐに実行できます。けれどもこれは、「恥をかかない」ための教えではありません。「誰でも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる」という神様の救いを教えてくださる教えです。イエス様は、私たちが分かりやすく、実行しやすいことを通して、神様の救いの奥義を教えてくださるのです。

 「宴会を催すときは、むしろ、貧しい人、体の不自由な人、足の不自由な人、目の見えない人を招きなさい。」これは、かなり難しそうです。ここでイエス様が教えてくださるのは、「正しい者たちが復活するとき、あなたは報われる」、つまり復活の命についてです。先ほどよりもより深い、神様の救いの教えです。

 イエス様は、私たちは実行しやすい、簡単なことから初めて、だんだん難しくして、その分、だんだん深い、神様の救いに導いてくださるのでしょう。

 「自分の十字架を背負って私に従いなさい。」「友のために自分の命を捨てること、これより大きな愛はない。」イエス様の教えは、難しく、実行不可能のように思えます。けれどもイエス様は、十字架において、愛の教えを実行されました。けれどもイエス様も、すぐにできるようになったのではないのかもしれません。人々を愛し、人々から愛され、愛の交わりの中で、だんだんできるようになったのかもしれません。

 愛の教えは難しいですが、不可能ではありません。イエス様に導いていただいて、愛の道を歩みましょう。