「人の子は、思いがけない時に来るからである。」人の子が来る、と言うのは、神の国の実現のことであり、それは終末、つまり世界の終わりを指しています。「世の終わり」と言うと、世間のカルト宗教が良く口にすることもあって、眉唾ものの、胡散臭いもののように感じるかもしれません。けれどもキリスト教は、明らかに、終末を信じる宗教です。私たちが望もう望むまいと、終末は必ず来る、ということを、心に留めておく必要があります。
最近の災害や戦争の状況を見ると、聖書で書かれているよりも厳しく恐ろしいことが起こるかもしれません。私たちは、自分が考え得る最悪の予測をして、物事に対処すべきかもしれません。
けれども同時に、私たちは、苦しみの後には、必ず神様の救いがあることも信じなければなりません。イエス様の十字架の後に、イエス様のご復活があったように、苦しみや混乱の後には、必ず神様の救いがあるのです。それも、私たちの想像しうるよりも、もっと大きく素晴らしいものです。イエス様は、御自分の十字架を予測しておられました。それはイエス様にとっては、最も苦しい予測でした。イエス様は、十字架の後に復活があることも予測しておられました。それは、イエス様にとっても、想像を超えた最高の喜びだったのでしょう。
私たちは、最悪の予測と、最高の希望をもって、愛の道を歩みたいと思います。