2020年9月15日火曜日

主は言われる。「我が民よ。私はお前に何をしたと言うのか。何をもってお前を疲れさせたのか。私に答えよ。私はお前を奴隷の家から贖った。主の恵みの御業を思い起こし、わきまえるがいい。」(ミカ6:1-8)

 世の中、うまくいかないことが多いです。つまりは、うまくいくことの方が少ないです。自分の思い通りにいかない、自分の予想したようにいかないことは、多いどころか、そればかりです。胸の中には、いつも、何やらもやもやしたものが溜まっています。私たちは、すぐに不平不満を言います。そして、何か原因を探したり、「あの人が悪い」と、言いたくなります。「責任者、出てこい!」と叫びたくもなります。けれども、不平不満や、責任者探しをしたところで、ほとんどの場合、状況が良くなることはありません。私たちができることは、状況をできるだけ冷静に把握し、分析し、自分にできることを誠実にすることくらいです。後もう一つ、できることがあります。それは、感謝することです。不平不満の多い状況でありながら、すべてが100パーセント、うまくいかない訳でもありません。何かしら、どこかで、調子よくいったり、誰かに良くしてもらったり、自分が思いもしなかったような喜びに出会ったりしていることでしょう。それらを忘れてしまわずに、ちょっとでも感謝する心を持てれば、心も少しは上向きになるのかもしれません。不平不満ばかりだと、神様の救いの御業を、すっかり見落としてしまうかもしれません。


京都聖マリア教会   


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