とかくこの世は世知辛く、日々の生活は緊張の連続です。世の中の変化は激しく、若い人のようにはついていけません。息切れをするような毎日の中で、ふっと安心できるところに帰りたくなります。それは例えば、自分の故郷、例えば、自分が子どもの頃に遊んだ自然、例えば、青春の日々を過ごした学校。久しぶりにそれらの場所に行き、以前とあまり変わらない姿に出会った時には、私たちの心は懐かしさでいっぱいになって、心は休まり、元気になります。けれども私たちは、本当は知っています。変わらないものは無いのです。故郷も自然も学校も、どこかは変わっています。殆どの人が気付かないような小さな変化であっても、それでも全く変わらないものは、この地上には無いのです。決して変わらず、私たちを慰めてくれるものは、見えないところにあります。それは、例えば心の中の思い出です。例えば、親の愛です。例えば、友人の思いやりです。見えるものは、いずれは変わり、朽ちていきます。見えないものの中に、変わらず、いや、より素敵なものに変わっていくものがあるのです。私たちの世界がどれほど変わろうとも、神様は変わりません。イエス様の愛は変わりません。いつまでも、どこまでも、私たちを愛し、お恵みくださるのです。