信じることは、信頼することです。それが宗教で用いられるときに、「信仰」という言葉になります。私たちはこの言葉をよく誤解してしまいます。「信仰」は、神様に用いる言葉なので、お祈りすれば、神様が全部叶えてくれるような、そんな気になってしまうのです。けれどもそれは違います。「信仰」をそのように理解すると、私たちはとても受け身的で、依存的になってしまいます。私たちの信仰は、神様に信頼することです。神様を信じて、そして自分の足で歩みだしてゆくのが「信頼」です。誰かを信頼することで、その人が何かを全部やってくれるとは、私たちは思いません。「信頼」は、自分が主体的に歩むことを前提にしたうえで、相手とコミュニケーションをとり、相手の言うことをしっかりと聞き、自分で理解し判断したうえで、その人の言うことの上に立って自分で歩むということです。私たちも神様を信頼しましょう。そして自分の足で、愛の道を歩んでゆきましょう。私たちが神様を信頼し、自分の足で主体的に歩んでいるとき、神様はきっと、私たちが思いもしなかったようなお恵みを、与えてくださることでしょう。
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