2020年11月21日土曜日

イエスは弟子たちに言われた。「私があなた方を世から選び出した。『僕は主人に勝りはしない』と、私が言った言葉を思い出しなさい。人々が私を迫害したのであれば、あなた方をも迫害するだろう。私の言葉を守ったのであれば、あなた方の言葉をも守るであろう。」(ヨハネ15:18-27)

 自分の子どもを見ていますと、彼らの言動の中に、自分と同じようなものを感じます。それは主に、失敗や不得手な部分、「どんくさい」と言われるようなところです。子どもの失敗は、自分にも身に覚えのあるものなので、叱ったり指導したりしつつ、いじらしくなってしまいます。自分が経験したようなことを、この子もいずれどこかで経験するんだろうなぁと思いつつ、自分が受けた苦しみや悔しさは、できれば経験してほしくないと思ってしまいます。イエス様も弟子たちに、同じように思っておられたのかもしれません。神の子でありながら人の子でもあるイエス様は、人間の弱さを十分分かっておられたのでしょう。弟子たちの失敗を叱りつつ、いじらしくも思っておられたのかも知れません。そして、イエス様は、いずれ弟子たちが、自分が経験したような苦しみを経験することも分かっておられたのでしょう。そして同時にイエス様は、自分が受けてきたような神様の恵みを、弟子たちも受けるようになることを分かっておられたのでしょう。イエス様を信じる者は、イエス様の十字架の苦しみと、復活の喜びを、共に経験するのです。


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