本日は、イエス様、マリアさん、ヨセフさんの家族を覚えて、家族について思いを馳せる日です。家族とは、予め、「ある」ものではなく、「なる」ものです。家族になるには、どのようにすればいいでしょう。それは、「苦労を分かち合う」だと思います。互いに苦労を分かち合うことで、私たちは家族になっていきます。本日の福音書でも、イエス様の家族は、ヘロデ王からの迫害を避けて、エジプトに逃れ、ナザレに住み、と、大きな苦労をしています。この苦労を通して、家族の絆が深まったことでしょう。家族は、苦労を分かち合う共同体です。誰かに苦労を押し付けたり、自分だけの利益を求めたりするのは、家族ではありません。
そう思うと、イエス様は、十字架を通して、全人類を家族にしてくださったのでしょう。イエス様は人類の罪を贖うために十字架に掛かられました。人間としての最大の苦労を、人類のためになさったのです。そのことを通してイエス様は、私たちが互いに重荷を負いあうことを教えてくださいました。そしてイエス様は、十字架の先には復活があることを、苦労を分かち合った先には、掛け替えのない喜びがあることを、私たちに教えてくださいました。神の家族として、愛の道を歩んでいきましょう。
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