エレミヤほど、苦難に満ちた生涯を送った預言者も珍しいと思います。とにかく、苦労が全然報われないのです。心を込めて語った預言は全然聞いてもらえず、人々は預言と正反対の行動をし、そして戦いに負けた混乱に無理やり付き合わされる。それでも愛するユダヤの人びとだからと我慢していても、人々から「裏切者」といわれのない罵声を浴びせられ、迫害を受ける。いい加減、堪忍袋の緒が切れて、「てめえらなんか滅んでしまえ！」と思ったことでしょう。人々に罰を与えてくれるように、神様にこっそりお願いしたこともあるかもしれません。けれども、神様は言われます。「私は疲れた人々を癒し、励ます。」神様は、どこまでも愛なのです。私たちの人生も、、報われないことが多いです。不公平だと思うことや、腹の立つことも多いです。でも、神様は愛の神です。きっと、私たちの恨みよりも、愛の祈りを聞いてくださるのでしょう。きっと、愛が私たちを癒してくれることでしょう。
京都聖マリア教会
