兄弟、って難しいですよね。親子ほど近くなく、友だちほど遠くない。肉親だけれども、時にはライバル、時には仲間、大好きなこともあれば、大嫌いなこともある。兄弟には、複雑な思いを持ってしまいます。そんな複雑な思いの中で、でも「兄弟だから」と、相手を受け入れようと努め、共に歩もうとする、そのようなものなのかもしれません。教会では昔から、そして今も、信徒同士を「兄弟姉妹」と呼ぶことがあります。これも、その名の通り、時には複雑な思いを抱きながらも、信仰の家族として共に歩もうとしている姿を表しているものなのかもしれません。「兄弟愛」とは、複雑だけれども、だからこそ温かいものなのかもしれません。
京都聖マリア教会