2021年4月17日土曜日

使徒言行録4:5-12   ヨハネの手紙Ⅰ 1:1-2:2   ルカによる福音書24:36b―48

  

私と同じ

    
  使徒言行録4:5-12

  ヨハネの手紙Ⅰ 1:1-2:2
  ルカによる福音書24:36b―48

 復活されたイエス様は、弟子たちに手足を見せ、魚を食べられました。それは、イエス様と私たちが同じだということを、教えるためでしょう。私たちと同じ体を持ち、同じものを食べるイエス様、そのイエス様が復活されたのだから、私たちも復活できる、ということを教えてくださったのでしょう。
 私たちは復活できます。それは体だけでなく心もです。復活の思いは、愛です。イエス様は、弟子たちを慰め、世界の人々に救いの知らせを伝えるため、復活されました。私たちも、誰かを愛するために復活するのです。
 そもそも、私たちは何故、永遠の命を求めるのでしょうか。私利私欲のためでしょうか。死の恐怖から逃れるためでしょうか。自分のことだけを考えていたら、死の恐怖から逃れられません。新型肺炎の第一波の時、私は不安と恐怖に包まれていました。「肺炎に罹ったらどうしよう。どうしたら伝染しないだろうか」といくら考えても、恐怖は去りませんでした。ある時、牧師の本分に立ち帰り、世界の苦しむ人々のために祈りました。すると、不安は去りました。私たちは、誰かを愛するときに、恐怖から解放されるのです。
 復活の本質は愛です。愛は、私たちを、死の恐怖と肉体の制限から解放します。愛の道を歩みましょう。