2021年4月28日水曜日

パウロは記す。「私たちは希望によって救われています。見えるものに対する希望は希望ではありません。目に見えないものを望んでいるなら、忍耐して待ち望むのです。」 (ローマ8:22-27)

 


 ある有名な歌手の方が、自分のルーツを求めて、中国を旅しました。中国では、多くの人々と出会い、様々なことを語り合いました。ある時、大きな課題に取り組んでいる人に出会いました。その人が取り組んでいる課題はとても大きく、とてもじゃないがすぐに成し遂げられるものではありませんでした。その時その人はこう言ったのだそうです。「私一人では、これはできないだろう。けれどもきっとこれは成し遂げられる。私の子ども、孫、私の子孫がきっと成し遂げてくれる。」この人は、完成を見届けることはできないでしょう。けれども遠い未来、必ず完成すると確信し、それをとても楽しみにしてたのだそうです。私の目には見えないものを、確信して、楽しみにするのが希望なのかもしれません。イエス様の言われる「神の国」とは、正にそのようなものなのでしょう。