「同情」という言葉を、「人に寄り添う深い憐れみの心」と説明した人がいます。素晴らしい説明だと思います。憐れみとは、「同情」という字の通り、心の思いを同じくすることです。その人の苦しみを、自分の苦しみとして、自分の内
臓が痛むほどに、思いを同じくすることです。私は最近、「人に寄り添う」という部分が気になるようになってきました。誰かの苦しみを思うことはあっても、それを長続きさせることが少ないことに気づいたからです。テレビのニュースが終わっても、新聞をたたんでも、その人の苦しみは終わりません。一時的な同情ではなく、その人が幸せになるまで、粘り強く、祈り、奉仕していきたいと思います。
京都聖マリア教会