2021年9月26日日曜日

民数記11:4-6,10-16,24-29 ヤコブの手紙 4:7-12 マルコによる福音書 9:38-43,45,47-48

 人に優しく、自分に厳しく   


民数記11:4-6,10-16,24-29

ヤコブの手紙 4:7-12

マルコによる福音書 9:38-43,45,47-48


イエス様は言われました。「私に逆らわない者は、私たちの味方なのである。」とても優しい教えです。またイエス様は、こうも言われました。「もし片方の手があなたをつまずかせるなら、切り捨ててしまいなさい。」大変厳しい教えです。これらをまとめると、本日の教えは次のようになると思います。「人に優しく、自分に厳しく」、です。これは、神様の愛の姿です。神様はいつも、御自分に厳しく、私たちには優しい方です。十字架においてエス様は、御自分では最大の苦しみに背を向けずに受け止められ、しかし人々には罪の赦しを祈られました。このような、自分に厳しく、人に優しい十字架が、復活の命へとつながったのです。

 人に優しく、自分に厳しい生き方は、辛いなぁと感じます。けれども実は、これこそが、私たちの本質です。なぜなら、人に優しく自分に厳しいのは、神様の愛の姿であり、神様の愛は、聖霊を通して私たちの内に備えられているからです。人に優しく、自分に厳しい生き方を実践するとき、私たちは幸せに近づきます。自分の中で何かが成長し、何かが満たされてゆくことを感じます。反対に、自分に甘く、人に厳しくしたところで、大して良いことはありません。僅かの間、サボったり怠けたりできるかもしれませんが、何の成長も喜びももたらしません。

 人に優しく、自分に厳しく、と言う生き方は、私たちの本質と言いながら、やはりちょっと臆してしまいます。とりあえずは努力目標として、人には「できるだけ」優しく、自分には「ちょっとだけ」厳しく、生きていきたいと思います。