司祭 ミカエル 藤原健久 折々のみことば
私の敬愛する聖職者の方のお話です。その方のお連れ合いさんのお腹に、初めてのお子さんが授かったと聞いて、彼はこう思ったのだそうです。「もう、死んでも良い。」こう言われた気持ちは、分かるように思います。もちろん聖職者なので、命の大切さは、よくわかってらっしゃいます。これは命を軽んじる言葉ではなく、自分の命よりも大切なものを見つけた、喜びの言葉なのです。愛は、何よりも大きな喜びを私たちに与えてくれます。誰かを愛するとき、私たちは、肉体の命を超えた命を得るのです。