2021年10月30日土曜日

  申命記6:1-9   ヘブライ人への手紙7:22-28   マルコによる福音書12:28-34


真ん中に愛を


     申命記6:1-9

  ヘブライ人への手紙7:22-28

  マルコによる福音書12:28-34


 本日のイエス様の教えは、そのままでもとても短いものですが、イエス様と語った律法学者は、より一層短くまとめました。「神は唯一である。ほかに神はない。」「心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして神を愛し、また隣人を自分のように愛する。」つまりは、神様を信じ、愛を行う、の二つです。この二つは別々ではなく、一体です。

 私たちにとって、「神様を信じる」とは、単に心の中で信じる以上の意味があります。聖書を読むとすぐに分かりますが、聖書の信仰は、「神様中心主義」です。私達の人生の全てにおいて、神様が真ん中におられるのです。心の中だけでなく、生活の全ての中心に、神様がおられるのです。そして神様を信じることと、愛を行うことが、一体となっているのが私たちの信仰です。ですから、私達の人生の全てにおいて、愛が真ん中にあるのです。

 私たちの祈りの真ん中には、愛があります。私たちの人間関係の真ん中には愛があります。私たちの勉強、仕事の真ん中に、愛があります。私たちの言葉と思いと行いの真ん中に、愛があるのです。きっと私たちの生活の真ん中から、愛が欠けてゆくと、私達はとても罪深くなるのだと思います。しっかりと愛を真ん中に据えて、生活したいと思います。

 イエス様の十字架と復活の真ん中にも、愛があります。私達が自分の十字架を背負ってイエス様に従うほど、復活を信じ希望を深めるほどに、私達は愛を行うのです。愛を真ん中に据えて、信仰の道を歩みましょう。