2022年1月2日日曜日

エレミヤ書31:7-14   エフェソの信徒への手紙1:3-6,15-19   マタイによる福音書2:13-15,19-23

 
 



  命がけ。

  エレミヤ書31:7-14
  エフェソの信徒への手紙1:3-6,15-19
  マタイによる福音書2:13-15,19-23

 

「ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている。」天使のお告げを聞いて、ヨセフは家族と共にエジプトへ、またガリラヤへと移動します。家族を守るために必死になっている姿が目に浮かぶようです。

 マンガで「うさぎドロップ」という作品があります。中年男性がまだ小さい親戚の子どもを引き取って、男手一つで育てる、と言うお話です。アニメ化も映画化もされました。その中で、高校生になった子どもに、彼がかける言葉があります。「俺は今までお前を、命がけで育ててきた。」命がけ、というのは、大げさではなく、実感なのでしょう。
 私たちも、大なり小なり、命がけで家族を守ります。自分の力の限りを尽くして守ります。たとえ自分の力が及ばなかったとしても、それでも、「火事場の馬鹿力」で守ります。家族を守るのは、それこそ、必死なものです。
 神様も私たちを、必死で守ってくださいます。愛する子どもである私たちを、一人一人、命がけで守ってくださいます。もちろん、イエス様のことも、命がけでまもっておられました。それだけに、イエス様の十字架は、神様にとって、大いなる悲しみだったことでしょう。神様の嘆きは、神殿を震わせ、大地を割るほど大きなものでした。それでも神様は、諦めませんでした。神様が出された「火事場の馬鹿力」が、イエス様の復活なのでしょう。
 私たちは、神様から命がけで守られ、愛されている、神の家族です。全ての人類が、神の家族です。神様の愛に感謝し、互いに愛し合いたいと思います。