あなたの幸せを祈る。
エレミヤ書17:5-10
コリントの信徒への手紙1 15:12-20
ルカによる福音書6:17-26
日本の文化には、「本音と建て前」があると言われます。語られた言葉には、その字義通りの意味と、その奥に、より深い意味があるということだと思います。神様の言葉にも、より深い意味があるのかもしれません。
イエス様は言われました。「貧しい人々は、幸いである。」これは、「貧しいままでいなさい」と言う言葉ではありません。「あなたちが少しでも満たされて、幸せになりますように」という祝福と祈りをの言葉です。同じように「富んでいるあなた方は、不幸である」と言う言葉も、お金持ちが滅びるように、という意味ではありません。「あなた方が少しでも貧しい人々を助け、自分の生き方を変えていくように」という、新しい生き方への招きの言葉です。
イエス様はこれらのメッセージを、力強く、そして何度も語られます。それは、一人の人の生き方は、全人類の救いに関わるからです。「神の国はあなた方のもの。」神の国の実現は、全人類の救いを意味します。貧しい人が少しでも満たされ、飢えている人々が十分に食べられるようになり、悲しんでいる人が少しでも慰められるとき、世界は救いに近づきます。また人びとが少しでも自分の富を貧しい人々のために用い、食料が公平に分配され、悲しむ人々を少しでも慰めるために尽力するとき、人類は救いに近づきます。
イエス様は、私たち一人一人に、それぞれのメッセージを語られます。私たちはイエス様からのメッセージに心の耳を傾けなければなりません。
イエス様は神様から、十字架のメッセージを受け取られました。イエス様はご自分に語られたメッセージをしっかりと受け止め、誠実に取り組まれました。そして、復活の命を得られました。私たちが自分に語られたメッセージに向き合う時、私たちは新たな命に出会います。