すると、突然、この天使に天の大群が加わり、神を賛美して言った。「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ」。(ルカ2・13一4) また、天使たちは皆、玉座、長老たち、そして四つの生き物を囲んで立っていたが、玉座の前にひれ伏し、神を礼拝して、こう言った。「アーメン。賛美、栄光、知恵、感謝、誉、威力が、世々限りなく私たちの神にありますように。アーメン。」(黙示録7・11-12)
歌は世界を救う。
アニメ『ヴィヴィ・フローライト アイズ ソング』から
すると、突然、この天使に天の大群が加わり、神を賛美して言った。「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ」。(ルカ2・13一4)
また、天使たちは皆、玉座、長老たち、そして四つの生き物を囲んで立っていたが、玉座の前にひれ伏し、神を礼拝して、こう言った。「アーメン。賛美、栄光、知恵、感謝、誉、威力が、世々限りなく私たちの神にありますように。アーメン。」(黙示録7・11-12) 昨年の春に放映されたアニメです。とにかく気合の入りまくった作品です。二転三転するストーリー、細かなSF考証、そして、まるで絵画のような細かでなめらかな陰影の付いたキャラクターが、動く!という場面が毎回挿入される作画、どれもこれもすさまじい労力をつぎ込んでいるのが分かります。その苦労が見事に反映された作品です。 遠い未来、初めて自分で考え行動するロボットとして、主人公は造られました。彼女には使命があります。それは、「歌でみんなを幸せにすること。」彼女の歌は、目の前で歌を聞いてくれる人だけでなく、全人類と、全世界の運命を握るものだったのです。 先月に引き続き、「歌」がテーマになっています。オリジナルの歌が何曲も作られました。それらの曲は物語の要になるだけでなく、視聴者の心を豊かにします。 誇張ではなく、歌は、私たちの心と、私たちの世界を救ってくれるもののように、私は思います。歌は、私たちが心を朗らかにしないと歌えません。その経験から、逆に言うと、私たちは歌を歌うと、心が朗らかになるのです。私は「教会に通っててよかった」と思うことがいくつもありますが、そのうちの一つは、歌を歌うことです。教会に来ていなかったら、大きな声で歌を歌うことなど、そうそうなかったことでしょう。教会で歌を歌うことで、私の心は大きく救われてきたのだと思います。 また、歌は、人と人とをつなぎます。フランスのテゼ共同体では、短い祈りの言葉に美しいメロディーをつけた歌を、何度も何度も繰り返して歌います。それは、国も、背景も、全く違う人々と、一緒になって礼拝をするためでした。何度も繰り返すうちに、多くの人々の心が、一つのお祈りになってゆくように感じます。また、ある有名な歌手は、「全ての武器を楽器に!」と訴えています。武器は増えれば増えるほど、暴力が増し、人々を苦しめますが、楽器は増えれば増えるほど、音楽と歌が増え、和解と一致が増えてゆきます。 私たちの信仰生活も、歌と共にあります。礼拝では聖歌を歌い、祈りの言葉も時に歌を用いてお捧げします。天使はこの地上でも、天国でも、高らかに賛美の歌を歌っているようです。 心が苦しい時には、歌を歌ってみませんか。礼拝に来てくだされば、みんなで一緒に歌えます。歌を通して、神様の愛に出会いたいと思います。