どこまでも求道者。
映画『サンダーバード、ゴーゴー』から
彼らは、「さぁ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう。
そして、全地に散らされることのないようにしよう」と言っ
た。(
創世記11:4)
イエスは言われ
た。「これらの大きな建物を見ているのか。
一つの意志もここで崩されずに他の石の上に残ることはない。」(
マルコ13:2)
「サンダーーバードーー!」すぐに主題歌が口から出てきます。
ご存じ、人形劇のSF、メカニック、冒険、アクション、
サスペンス、てんこ盛りのテレビ番組です。
広い世代の多くの人々が、夢中になっ
たことでしょう。
それが新作となって劇場公開されまし
た。
この作品の魅力は、なんといってもメカの数々でしょう。
一号から五号までのサンダーバードを初めとして、「国際救助隊」
として人々を助ける
ための、用途に合わせ
たメカ、ま
た、
ロケットや超音速旅客機など、
未来社会を彩る多様なメカがいっぱい出てきます。どれもこれも、
格好いいうえにリアルで、
その後のSF作品に多大な影響を与えまし
た。
新作映画を見ていましても、メカの魅力は十分に出ていまし
た。
けれども、やはり時代的な古さも感じまし
た。製作者も、わざと、
60
年前の人びとが思い描く未来を意識し
たデザインにしているように
見受けられまし
た。つまりは「レトロ」な格好良さなのです。
この格好良さは、未来への「夢」の格好良さのように感じまし
た。
まだまだ手が届かない未来的な技術を夢見て、
その実現こそが人類の明るい未来を切り開く、という「夢」
をメカに込めているように感じまし
た。
現在は、当時想定され
たものよりも、
はるかに高度な技術をもっ
た機械が、いっぱい、
しかもとても身近にあります。けれども技術の向上は、
生活を便利にし
ただけでなく、
環境問題など様々な課題も私
たちにも
たらしまし
た。未来は、
明るいだけでなく、難しいものにさえなっ
たのです。
人類は、ずっと技術を発展させてきまし
た。
けれども同時に
聖書では、
信仰こそが私
たちを救ってくれると教えてきまし
た。「
技術か信仰か」という二者択一は、現実的ではありません。
技術は、人類の幸せに貢献する力を持っています。私
たちは、
お互いへの愛、信頼、希望を基盤にして、
技術を適切に用いていかなければならないのです。
どれほど技術が発展しても、私
たちはどこまでも、
全ての人の平和を求めて、愛の道を歩む、
求道者であり続けるのです。