2022年7月31日日曜日

  コヘレトの言葉1:12-2:23   コロサイの信徒への手紙3:12-17   ルカによる福音書12:13-21


    最後まで愛し続ける。 


   コヘレトの言葉1:12-2:23

  コロサイの信徒への手紙3:12-17

  ルカによる福音書12:13-21


 私が以前おりました教会の信徒の方が、ご家族に次のように仰ってたそうです。「人間、死ぬまで働くもんや。」正にその言葉の通り、この方は、亡くなられる日の朝まで、誠実にお仕事をされてました。

 この方の仰った言葉を、信仰的に置き換えると、次のように言えるのかもしれません。「人間は最後まで愛し続けるものだ。」本日のイエス様のたとえ話を見ていますと、大切なものは、保存がきかないようです。愛は最も大切なものです。ですから愛は保存できません。「昨日愛したから、今日は愛さなくていい」と言うものではありません。いつも愛し続ける、それが愛のようです。

 愛は、誰かを生かすことです。イエス様は言われました。「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。」だから愛は、こちらからの持ち出しです。理屈では。けれども実際には違います。誰かを愛するとき、私たちは自分の命が豊かになるのを感じます。私たちは誰かを愛するとき、新たな生きる力を得るのです。

 愛は生きる力につながります。そう考えると、イエス様のご復活が少しわかったような気がしました。イエス様の愛は神様の愛、つまり完全な愛です。完全な愛なら、それによって得られる生きる力も、完全なものです。それが、永遠の命

なのでしょう。

 私たちも愛し続けます。私たちの愛は、復活の命へとつながっていきます。私たちが最後の時まで愛し続ける時、きっとイエス様が私たちを永遠の命へとみちびいてくださるのでしょう。