2022年10月16日日曜日

創世記32:4-9、23-31   テモテへの手紙Ⅱ 3:14-4:5   ルカによる福音書18:1-8a

 人間に、諦めない。  

   創世記32:4-9、23-31

  テモテへの手紙Ⅱ 3:14-4:5

  ルカによる福音書18:1-8a


 本日の福音書の冒頭に、次のように書かれています。「気を落とさずに祈らなければならないことを教えるために。」私たちは祈り続けています。けれども世界の状況はなかなか良くなりません。私たちは何のために、祈っているのでしょうか。天から神様の御手が現れて、奇跡のように争いを止めさせることでしょうか。いいえ、違います。私たちが求めるのは、悪いことをしている人が悔い改め、悪事を止め、謝罪し、みんなが和解することです。私たちは神様に、私たち人間が正義を行い平和を作り出すことを、祈っているのです。

 私たちは、人間に対して絶望するなら、決してお祈りしないでしょう。悪い人を憎み、彼らの滅びを願うだけです。けれども私たちは、人間に対して諦めません。たとえ悪人でも、きっといつの日か悔い改めるという希望を持って、祈り続けるのです。

 イエス様も諦めませんでした。人々を苦しめる権力者たちを滅ぼすのではなく、悔い改めを説きました。そして十字架の上でさえも、人々の罪の赦しを神様に祈ったのです。

 「気を落とさずに絶えず祈」り続ける、それを誰よりもなさったのは、イエス様です。イエス様は、罪深い人間である私たちが悔い改めるようにと、ずっと祈り続けてらっしゃるのです。私たちは、イエス様と一緒に、人間に諦めずに、祈り続けるのです。