2022年11月13日日曜日

  マラキ書3:13-20b、23-24   テサロニケの信徒への手紙Ⅱ 3:6-13   ルカによる福音書21:5-19

 



 憎まない。

   マラキ書3:13-20b、23-24

  テサロニケの信徒への手紙Ⅱ 3:6-13

  ルカによる福音書21:5-19


 本日の聖書は、終末、つまり世の終わりについて記しています。世の終わりに於いて大切なのは、日常生活をしっかりと生きるということです。本日の使徒書でパウロが記します。「落ち着いて仕事をしなさい。」世の終わりでも日常生活をしっかりと送らなければなりません。私たちが日常生活で行わなければならないのは愛です。私たちは世の終わりまで日々愛を行っていかなければなりません。

 本日の福音書に、世の終わりの様子が記されています。社会が乱れ、戦争が起こり、病気や災害が起きて、人心が乱れる。これはそのまま、現在の私たちの世界に当てはまります。私たちの世界は、今、既に世の終わりだと言っても、全くおかしくない状態なのです。イエス様は、最後に大切なことを教えてくださっています。「忍耐によって、あなたがたは命をかちとりなさい。」何を忍耐するのでしょうか。それは、人を憎むことかもしれません。愛はすべてに優先します。私たちは人を憎むことを忍耐し、愛を行い、世界の平和を求めていきたいと思います。

 イエス様は最後の最後まで、人を愛し、決して憎まれませんでした。十字架上で語られたのは、悲しみ苦しむ人々を気遣う愛の言葉でした。死からよみがえられた時も、愛と赦しの言葉をのべられました。憎しみではなく愛が、私たちを救いへ導くのです。