2020年11月3日火曜日

兄弟を愛する人は、いつも光の中におり、その人にはつまづきがありません。(Ⅰヨハネ2:3-11)

  私は4人兄弟の3番目として生まれ、育ってきました。全員男でしたので、子どもの頃は、荒っぽい時期もあり、よくケンカもしました。兄弟は不思議なものです。親子のようには、愛情を素直に出しづらいような気がします。ケンカもし、反発もし、けれども互いに気にかけ、お互いの生き方を認めようとする、そんな複雑な感情を抱く関係のように思います。教会では信徒の交わりのことを、「兄弟姉妹」と呼ぶことがあります。通常の人間関係よりも近い関係であることを示しているように思います。それだけに、時には複雑な感情を抱くこともあるのだと思います。聖書にある「兄弟を愛する」というのは、複雑な思いを抱きながらも、一緒に生きていく覚悟と実践を示しているのだと思います。複雑な思いは、時には面倒くさいものなのかもしれません。けれども、この複雑さは「兄弟姉妹」だからこそです。深い交わりを得たからこそ、得たものです。面倒くさいかもしれないけれども、感謝すべきもののように思います。


京都聖マリア教会HP     https://sites.google.com/view/nskk-org-kyoto-stmaria/main