クリスマスは、神様が人となった出来事です。これは逆に言えば、人が神様になる出来事です。正確なことは、本日の特祷に記されています。「主が人性を取って私たちの内に来られたように、私たちも主の神性にあずからせてください。」人が神様になるのは無理です。神様と人間とは全く違います。けれども共通するものがあります。それは、言葉です。神様の救いの御業の多くは、言葉を用いて行われました。私たちも、愛の言葉を語ることによって、神様に近づくことができるのです。愛の言葉は、言葉だけでは終わりません。具体的な形を取ります。神様の言葉が、形となったのがイエス様です。私たちの語る言葉も、それが愛の言葉である時には、きっと具体的な形を取ります。 イエス様は言われました。「友のために自分の命を捨てるうこと、これより大きな愛は無い。」この言葉は形を取って、イエス様の十字架になりました。またイエス様は言われました。「私を信じる者は、たとえ死んでも生きる。」この言葉も形を取り、イエス様の復活になりました。イエス様の愛の言葉は形をとり、私たちに罪の赦しと永遠の命をもたらしました。愛の言葉は形を取ります。私たちも、日常生活の中で、できるだけ悪い言葉を語らず、愛の言葉を語ってゆきたいと思います。
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