2020年12月4日金曜日

ペトロはイエスに尋ねた。「主よ、兄弟が私に対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。7回までですか。」イエスは言われた。「あなたに言っておく。7回どころか7の70倍までも赦しなさい。」(マタイ18:21-22)

 人を赦すというのは、本当に難しいですよね。自分が受けた苦しみは、なかなか忘れられるものではありません。加害者は厳しい罰を受けるべきです。こちらから相手を赦してあげる気になど、なかなかなれるものではありません。これらは、私たちの正直な思いです。それでもイエス様は、私たちに「赦しなさい」と言われます。私たちはどうしたら良いのでしょうか。私は、無理に赦してあげる気にならなくても良いと考えてます。ただ、「赦し」は、実は感情の問題ではなく、神様への信仰の問題です。加害者への裁きを、神様に委ねることが赦しなのです。自分で裁こうとするのではなく、神様の裁きにお委ねする、そして自分の肩から怒りと言う重荷を下ろして、少しでも心静かに過ごす、それが赦しなのです。苦しみを受けた人が、その上、いつまでも怒りで身を焦がすのは、悲しいことです。神様は、その苦しみをご自分で引き受けてくださるのです。神様はきっと、正しい報いを与えられます。私たちが、赦しによる平安を受けることを、神様は望んでおられます。


京都聖マリア教会HP


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