お花はきれいですね。畑の作物も美しいです。お世話をされる方々には、本当に尊敬の念を抱きます。葉が落ち、草は枯れ、けれども温かくなると新たな緑が生まれます。植物の営みを見ていると飽きることなく、日々起こる僅かな変化に心躍らせます。ふと考えてみると、緑のサイクルは、1年かかるのですね。300日以上待って、ごく数日間だけ鮮やかな花を咲かせ、そして1年後を楽しみにします。1年と言う長い時間が掛かるのに、私たちはそれを、飽きずに待つことができるのです。いつもだと、ほんの数分や、時には数秒のことで、イライラしたり怒ったりするのが、緑のことだとそうはならないのです。命が関わる時間は、豊かな時間なのでしょう。神様の救いの御業も、このような豊かな時間の中で行われているのかもしれません。はるか未来かもしれない神の国の実現を、飽きることなく希望をもって待ち続けることができるのです。豊かな時間に、最もふさわしいのは、感謝と神様への賛美なのでしょう。
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