旧約聖書の主人公であるユダヤの人びとは、「苦難の民」とも呼ばれる人々です。様々な苦しみを経験してきた人々でした。自然環境的にも、政治的、軍事的にも、ユダヤの国は大変苦しい国でした。そのような中で、神様への信仰を深めていったのです。神様がいつも共に居てくださり、自分たちを守り、導いて下さる、というのが彼らの信仰でした。神様が共に居てくださるからと言って、生活が楽になるわけではありません。ただ、苦しみの中でも、神様のおかげで、明日を生きる勇気が与えられるのです。神様から示された道も、決して楽な道ではありません。けれども神様が共に居てくだされば、それは恵みの道になるのです。