2021年3月21日日曜日

十字架を前にして。     エレミヤ書31:31-34   ヘブライ人への手紙 5:5-10   ヨハネによる福音書12:20-33




    エレミヤ書31:31-34
  ヘブライ人への手紙 5:5-10
  ヨハネによる福音書12:20-33

 イエス様は、間もなく自分が十字架に掛かって死ぬということを、はっきり分かっておられました。自分の死を目の前にして、大きな苦しみや悩みや不安があったことでしょう。けれどもイエス様は、自分の十字架にしっかりと向き合われたからこそ、十字架の後にある復活の永遠の命をしっかりと見つめることができたのでしょう。
 私たちは、大きな課題や苦しみを前にすると、そこから逃げてしまったり、ちゃんと向き合わずにあいまいにしようとしてしまうことがあります。けれども、その課題や苦しみが、どうしても避けられないものならば、しっかりと向き合う方が良いと思います。私たちが、苦しみとしっかりと向き合うとき、きっと苦しみの向こうにある希望に出会うことでしょう。
 中には、「自分は課題も苦しみもなく、のんびりとやっている」という方もおられるかもしれません。けれどもそのような方でも逃れられない課題があります。それは、肉体の死です。この課題だけは誰も逃れることはできません。私たちが、この大きな課題にしっかりと向き合うとき、きっと死を超える命の希望に出会うでしょう。