2021年6月20日日曜日

ヨブ記38:1-11,16-18   コリントの信徒への手紙Ⅱ 5:14-21   マルコによる福音書4:35-41


 イエス様は、嵐の湖に浮かぶ船の上で、眠ってらっしゃいました。こんな状況で、どうしてこれほどまでに安らかに、安心してられるのでしょうか。そのヒントは、弟子たちの次の言葉の中にあります。「風や湖さえも従うではないか。」

荒ぶる自然の力さえも神様に従います。すべては神様の御手の中にあるのです。私たちは神様の御手に包まれて生きています。だからこそイエス様は恐れることなく、安心して過ごすことができたのです。

 けれども弟子たちは言います。「私たちがおぼれても構わないのですか。」この恐れはもっともです。肉体の死は恐ろしいものです。しかし、神様への信仰は、肉体の命を超えた、永遠の命を私たちに示してくれます。イエス様は言われます。

「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか。」この世界の全てが、神様の御手の中にあるということを信じる時、永遠の命の希望が、肉体の死の恐れを、乗り越えていきます。

 だから私たちが最も恐れるべきは、信仰を失うことです。信仰を失えば、自分の肉体の命が最も大切なものになり、肉体の死は、最大の恐怖になります。イエス様の十字架と復活への信仰を持つとき、私たちは肉体の命を超えた永遠の命の希望を持つことができます。そして、何が最も大切かが、よくわかるようになります。それは正義、平和、希望であり、つまりは愛です。

 信仰は、この世の全ての恐れを乗り越えます。イエス様への信仰を固く持ち、愛の道を歩みましょう。


京都聖マリア教会


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