人類家族
創世記 2:18-24
ヘブライ人への手紙2:9-18
マルコによる福音書 10:2-9
イエス様は言われました。「神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」神様が、愛によって結び合わせてくださったもの、それが、家族です。この教えは、当時のユダヤの人びとにとって、大きな驚きでした。なぜなら人々は、家族とは、社会が作るものだと思っていたからです。社会で認められた男女が、社会で定められた手続きを経て作られるものが、家族だと考えていたからです。この考え方は、今の私たちの社会でも大差ありません。イエス様の教えは、現代においても大きな力を持ちます。
神様によって作られた家族は、社会においては、様々な形をとります。それら一つ一つの家族を、私たちは大切にしなければなりません。家族は、様々な形をとりつつ、けれどもその目的は一つです。それは、「一つとなること」、和解と一致です。愛によって結ばれ、和解と一致を求める家族は、開かれたものであり、どんどん大きくなります。そして、人類すべてが、一つの家族となることを求めます。人類が一つの家族となる時、世界は平和になるでしょう。
イエス様は、私たちすべてが一つの家族となるように、招いてくださいます。人類が一つとなるためには、自己中心で自分の欲望ばかりを求めるのではなく、全ての人の幸せを求めて、愛の実践と奉仕を行わなければなりません。イエス様は十字架によって私たちの罪深い思いを砕き、復活によって和解と一致に生きる命を与えてくださいます。人類家族へ向かう、愛の道を歩みましょう。